学振特別研究員をやめて国の研究施設に就職した

前回「あと15回くらい書いたら寿命」と言った手前、記事を投稿してしまうと早死にするのではないかと若干訝っているのだが、それはともかく。



今回もタイトルの通り。今日は3/32であって4/1ではなく、そのためジョークでもない。

元々DC1を持っていて、博士2年目までは学振からの援助に頼って生きていたが、今回晴れて情報通信研究機構に有期職を得ることとなった。学振DCは他所からの給与所得を許さないので、こちらは3月いっぱいで辞退である。

事の発端は前回と同じく中の人との会話である。いろいろあって機械翻訳関係の人材を拡充したいらしく、去年の暮れ頃に公募があったため、渡る船に何とか乗った形である。

学振の奨励金20万は世間的には色々言われている金額ではあるが、自分は基本的に田舎の独身なので、この金額で問題なく2年間過ごすことができた。元々学振に通らなければ博士課程に進むつもりもなかったので、この点では感謝である。博士課程の諸氏には是非とも田舎の独身になって節約生活を送ることを強く推奨しない。

やはり行動・資金面で色々な制約に当たったのは辛かったのと、今度の職場の提示額が奨励金と科研費を足してもお釣りが来る程度(しかも給与なので使途自由)であったので、他に選択肢がなかったというのも理由である。

あと計算資源。研究室の環境よりは多く使えるらしい。



ところで、ちょうど数時間前に自然言語処理のトップ会議であるACLの採否が出て、自分の論文が1本再録されたようである。この会議には毎年主著で1本ずつ出しているが、今のところ戦績は3/4である。

今回の話は言語処理学会年次大会で話した内容の増補版なので、気になる方はそちらを参照のこと。ざっくり言うと、ある機械翻訳のモデルを対数サイズに圧縮しますよ、という話である。

今年の会場はバンクーバーらしいが、旅費を工面する目処がない。どうしよう。
あと、英語を話したくない。どうしよう。



なお、前回の記事は2018年度の話であり、本件とはあまり関係がない。



追記:投稿日時が3/31になっているが、投稿したのは3/32になって1時間程度経過したタイミングなのでそういうことにしておいてほしい。もしくははてなのジョークだろうか。